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「トレマーズ」感想と映画批評っぽい愚痴

低予算しょぼい映像技術でここまで出来るのに…。
砂漠の小さな町パーフェクションに突如現れたグラボイズ。
体長10m近くあり大きな口から独立した触手を伸ばして人を喰う化け物。
広い砂漠が狭い閉鎖空間と化す様は素晴らしい。
話し設定が綿密に作りこんであり、主人公と相棒のデコボココンビを見ながら物語に引き寄せられる。
砂漠なので地中は移動し放題。
しかしこっちは逃げ道が無い。
車も飲み込み建物ですら破壊しようとするグラボイズにどう立ち向かうのか?
1つの町が舞台になっているのにも関らず町の人口は10数人あまり。
話しの最初のほうに外界への移動手段を失う過程も綺麗にまとまっている。
なんといってもグラボイズの見せ方がいい。
どこかジョーズに似た感じで見えていてあえて不利な部分が隠れている。
特撮CGの甘い部分は地中を進んで砂がついたことにして砂まみれにすれば隠れる。
無駄な動きはせず地中から一気に飛び出て獲物を狙う方法も粗が出ない。
最近の無駄に気合入ったキモイCG映画よりよっぽどマシ。
話しに隠れている社会事情もアメリカらしい。
主人公の人生は計画的にとか、銃マニア夫婦の自分達のやり方に干渉するなとか…。
最近の誰でも殺して主人公とヒロインだけが生き残るパターンでは無いのも良かった。
結果的に犠牲者よりも町の生存者のほうが多かった。
こいつはすぐ死ぬぞ、って思ってても死ななかったり。
その分最初に死んだ奴がかわいそうだがw
砂漠の真ん中で逃げ場は岩の上だけってシチュエーションも結構斬新かも。
ただやはり粗が目立つ所も捨て切れなかった。
どう見ても地面にこんな綺麗な棒が3つも都合良く落ちてるわけないし、とか。
ホラー映画なんだけどホラー映画らしからぬラストの爽快感はいい感じ。
ただ唯一悔やまれるのが日本語吹き替えが無く字幕のみだった所かな。
最近の糞CG映画に飽きたらいっぺん見てみるのも良し。

最近映画の続編とか糞CGとか実写化についてぎゃーぎゃー言ってたが追加。
最近の映画は見せ方ってのが下手だと思う。
トレマーズにしろジョーズにしろ最近だとSAWあたりが妥当か?
どれも低予算だけど低予算だから見せ方にこだわる。
SAWなんて俳優ほとんど使わず身内だけで撮った映画みたいなものだったし。
スタジオだってほぼ1つのフロアだけだったらしいし。
CG技術とか発達したのはいいことだと思うけどそれで勘違いすると宇宙戦争が出来る。
あれはCG技術が俳優と原作を潰したいい見本だと。
特にトムクルーズの悲惨さといったら、子役に負けてるからな演技が…。
昔は技術に限りがあったからその限られた技術でどう撮影するかが味噌になってたと思うんだよ。
今はその気になれば誰でも映画を作れる。
まあそうなったのはとてもいいことだと思うんだけどね。
最近キングコングを見たけどアレも酷かった。
確かに超大作だし面白かった、だけど長すぎる。
ゴリラを見に映画館に行ったのに1時間たってやっとゴリラが出てくるって…。
観客はゴリラ見に来てるんだから…。
確かに登場人物の人間関係、時代背景、人物個人の事情など入れると長くはなるけどそれにしても長すぎる。
後半の都会でゴリラが暴れるシーンなんてうまい具合に最新技術を使ってるってのに・・・。
それを打ち消すぐらいのダルさ。
まあ最初からちゃんと見てないと最後の
「銃が殺したんじゃない、美女が野獣を殺したんだ…」
って台詞も感情移入できない。"( ´,_ゝ`)プッ"に思えちゃう。
ゴリラのキモイぐらいリアルな技術には素直に素晴らしいと思う。

全部が全部続編はダメだって言ってるんじゃないよ。
そう聞こえるかもしれないけど…。
インディ4とかジュラシックパーク4とかダイハード続編とか期待してるのもある。
SAW3とかバタフライエフェクト2とかは改悪はしないで欲しい、けど期待。
ロッキーは…やめとけよ…。
この前もパイレーツオブカリビアン2見てきて、ジョニーデップに萌え死に寸前だった。

あと続編への期待度も映画には悪影響だと思うな。
SAWとかバタフライエフェクトとか新ジャンルを確立したのは特にそう思う。
前のシチュエーションを超えないと客は満足しないわけ。
その満足の取り違えが難しい所。
SAWとかCUBEでいえばソリッドシチュエーションホラーとか。
ようは閉鎖空間に閉じ込められてのとかいろいろ。
CUBEは前よりトラップのレベルを上げないといけない等等考えた挙句立方体から4次元空間に変貌を遂げた。
正直4次元空間ネタはよくなかった。
最新続編CUBE ZEROを見ると結果が見えている?と思う。
CUBE ZEROでは1の前になる話しだけど最新の映像技術を使って立方体の空間をうまく作っている。
これによってCUBEの存在自体はよりリアリティーを増す。
頑張れば作れるレベルの建物だからかも知れない。
4次元空間のありえない世界、ありえない空間切断トラップがCUBE2の見せ場。
しかしCUBEとZEROのようなワイヤーで切り刻んだり酸の雨を降らしたり火炎放射で丸焼きとかの方が現実味があって恐怖心を増す。
SAWとバタフライエフェクトで見てみると。
まずSAWから、これはもうSAW2が出ている。
SAWでの衝撃シーンはやはりゲームのシーンとラストシーンだろう。
SAW2はまあ1を超える事は出来なかっただろう。
ゲーム自体がジグソウからアマンダに移ったからかも知れないがどこと無くカリスマ性が無い。
ジグソウのよぼよぼはあのラストシーンを見ただけでちょっとではインパクトは離れない。
3では是非ジグソウをアマンダと一緒にでもいいから居て欲しい。
あと人数が多いよりも1のように2人だけで以前の事件が全てその2人に繋がっていくような爽快感が欲しい。
バタフライエフェクトも過去を変える方法があるけど結局うまくいかない。
最終的には彼女を諦めることで双方に幸せが訪れる・・・ていうオチ。
2で過去に戻れる方法を掴んでやりたい放題したり私利私欲のために走る映画になったらガッカリだ。
その手の映画なら腐るほどあるしネタが被りまくる。
難しいな…。

結局トレマーズの感想よりも愚痴のほうが多くなっちゃった。
てかかなり暴走しちゃった。
書きすぎた?
これでも途中いろいろ削ったんだけどね。
CUBEとかSAWとかバタフライエフェクトとかまだいろいろ書きたいんだけどやめとく。
こんなこと書いてるけど反論されると言い返せないあたり小物w
まあ所詮一般人の願望に過ぎませんよ…。

関係ないけどGOD HAND隠し要素全部出せたら大神を久しぶりにやって見たいと思う。
ケータイで写真とってブログねたにしようと思う。
なぜならそうすればネタに困らないから!!
ではお後は次のお楽しみ~♪

大神の設定資料集が出るんだって…買わなければ。

  by nameless_saya | 2006-09-17 22:14 | 映画・音楽

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